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猫の抜爪手術「ディクロー」は本当に必要?

2019年10月15日

猫に対して行う「ディクロー」という手術を知っていますか?「抜爪手術」「爪取り手術」などとよばれることもあり、猫の爪を取り除く手術です。

猫にとって爪は大切なものです。そして体の一部を取り除かれてしまうことは、とても残酷なことに思えます。しかし「人間の飼うペットとしての猫」という見方をすると、猫の爪を取り除くことにメリットがあるのも事実です。

もちろん手術を行うことに対するデメリットもあります。もし愛猫のディクローを検討している方がいましたら、この記事を読んでもう一度考え直してみませんか?

ハリボー
ハリボー

ディクローってなに?初めて聞いた。

猫の爪を取り除く手術のことだよ。

ヒナ
ヒナ
ハリボー
ハリボー

え、、、こわっ

ディクローとは?

ディクローとは「猫の前足の爪を取り除く」目的で行われる手術名のことです。「爪抜き手術」「爪取り手術」「爪除去手術」などと呼ばれることもあります。

2019年9月30日、twitterでこのような投稿がされ、炎上しました。

このツイートを見てどう思いますか?「残酷だ」「いいことだ」様々な意見があると思います。

ちなみに私は「全面反対」です。かなり批判的な内容の記事になってしまうため、記事にするか正直悩みました。でもこのツイートを見ていてもたってもいられなくなり、記事にしました。

偏見や批判的な内容が多いですが、ご了承ください。

ディクローのメリット

ディクローは残酷な行為に思われますが、行うメリットがあります。メリットがなければこの手術が日常的に行われることはないでしょう。

全面反対したくせにメリット話すの?」と思われるかもしれませんが、「何事も物事に対して反対するにはそれに対するメリットを知ること」も大切だと私は思っています。ディクローに対して反対意見の人も、まずはこの手術に対するメリットを知って欲しいです。

それでは、ディクローを行うことに対する主なメリットを2つご紹介します。

引っ掻かれない

猫の爪はとても鋭いです。猫を飼っている方なら一度はひっかかれたという経験があるのではないでしょうか?傷が浅くてもひっかかれた場所は数日痛みが続くこともあります。

猫にひっかかれるくらい気にならない」と思っている飼い主は多いのではないのでしょうか。しかし猫の爪には病原菌や細菌が潜んでおり、ひっかかれることで人間に感染してしまいます。猫にひっかかれて数日痛みが続くのも、この細菌や病原菌の影響かもしれません。

しかし爪がないとどうでしょう。もちろんひっかかれることはなくなります。このツイートに載せられた写真に書かれている通り、小さなお子様のいる家庭やお年寄りがいる家庭でも安心して飼うことができるでしょう。

免疫力の低い小さなこどもやお年寄りは、傷が浅くても大変なことになる可能性も十分に考えられます。

ワンポイント! 猫の爪には「バルトネラ菌」という細菌が多く潜んでいます。猫にひっかかれることで人間にも感染してしまいます。これを「猫ひっかき病(バルトネラ症)」といいます。この細菌はノミが保有しており、ノミを経由して猫に感染します。
猫ひっかき病になると、数日〜2週間ほどの潜伏期間後発熱や疼痛などの症状が現れることがあります。自然治癒することが多いですが、発症したうちの約0.25%の人は痙攣を起こしたり意識障害で脳症を起こすこともあります。

家具を傷つけられない

猫を飼う人にとって大きな悩みとなるのが「家具や壁を傷つけられる」でしょう。

猫は習性として爪とぎを行う動物です。家にある家具や壁などで爪とぎをすると、傷が付いたり壁紙が剥がれるということになります。アパートやマンションになると傷つけられることで退去費用が多くかかってしまうため、特に大きな悩みとなります。

これもまた、猫の爪を取り除いてしまえば解決です。爪がなければ爪とぎをすることもありません。

ディクローのデメリット

ディクローのメリットを見てどう感じましたか?「案外ディクローって悪くないのかも」「それでも絶対に反対だ!」感じ方はひとそれぞれです。

次は、ディクローを行うことによるデメリットを見ていきましょう。

痛みを伴う

爪を取り除くのだから当然といえば当然ですが、手術後は激痛を伴います。猫は人間の言葉を話さないため、「痛い」とは言いませんが苦痛を感じているはずです。

先ほどからディクローは「爪を取り除く」と言っていますが、正確には指の付け根から取り除き生えてこないようにする手術です。よく言われる例えとして、これを人間に例えると「手の10本の指の第一関節から先を切断する」です。

ストレスを伴う

痛みによるストレスから、手術後に精神に異常をきたすこともあるようです。また、噛み付いてくる・おしっこをトイレでしなくなった(猫砂を触ることを嫌うため)などの問題行動を起こす確率が20%もあるそうです。

ディクローは猫の精神にまで苦痛を与える手術なのです。

野生に戻れない

今猫を飼っている人が何かしらの理由で、猫を飼えない状況になってしまうことがあるかもしれません。そういったときは他の飼い主を探す・実家で飼ってもらう・最悪保健所に引き取ってもらうなどの対処を取ることが一般的だと思います。

しかし、悪質な飼い主だと外に逃してしまう(元)飼い主もいるようです。もしディクローを行った猫を野生に話してしまうとどうなるでしょう。

猫にとって爪は「狩りに必要な部位」です。つまり、爪がなくなると野生で獲物を捕まえることができません。それ以外にも、他の猫などの動物と交戦になったとき、武器である爪がないと勝ち目がありません。逃げようと思っても爪がない分、爪がある猫より早く走ることはほぼ不可能です。(爪をスパイクのように地面にひっかけて早く走ることができるため)このように野生に戻ってしまうと猫にとっての武器がないため、生き残ることができません。

また、捨てるつもりがなくても猫が逃げ出してしまう可能性も考えられます。

ディクローを行ったら、行っていない人以上に絶対に最後まで面倒を見る覚悟と、絶対に外に逃げ出さないような対策を取る必要があります。

そもそもメリットが人間目線

前項でメリットをご紹介しました。あのメリットを見て感じた人も多いと思いますが(できれば全ての人に思って欲しいですが)、どちらも人間の勝手な都合です。

猫にひっかかれる・家具や壁で爪とぎをしてぼろぼろにされることに対するだけのために、ディクローを行う必要があるのでしょうか。

次ページ:ディクローのメリットを他の方法で補う、避妊・去勢手術との比較