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本当に怖い毛球症!原因から知る予防法

2019年10月15日

猫は毎日のグルーミングにより、体内に毛がたまっていく動物です。取り込んだ毛は定期的な嘔吐により体外へ排出されます。

しかし、取り込まれる毛の量が多かったり適切に排出されないと、体内に毛がたまり続けます。特に長毛種の猫や被毛の厚い猫は体内に毛がたまりやすい傾向にあるため注意が必要です。たまった毛が塊となり、胃や腸内に詰まることを「毛球症」と呼び、さまざまな症状を引き起こしてしまいます。

本記事では毛球症によって引き起こされる症状・原因・予防法をご紹介します。

毛球症ってなに?

ハリボー
ハリボー

毛球症ってなに?

猫がグルーミングしたときに取り込まれた毛が体外に排出されずに、身体にたまっていく病気だよ。

ヒナ
ヒナ
ハリボー
ハリボー

どんな症状があるのかな?

毛球症は体内に毛がたまる病気

毛球症(もうきゅうしょう)とは、グルーミング(毛づくろい)によって体内に取り込まれた毛が胃で固まり、胃や腸にさまざまな症状をもたらす病気です。この固まった毛玉を「毛球」と呼びます。

ほとんどの場合取り込まれた毛は、胃から腸へ流され便としてして体外へ排出されます。また、胃の中で毛球ができてしまっても嘔吐によって体外へ排出されます。

しかし、長毛の猫やグルーミングを行う頻度が高い猫は取り込む毛の量が多いため、毛球を吐き出せず胃の中でひたすら巨大化していきます。次第に毛球は胃の限界量を超え、胃にたまったり腸で詰まりを起こしてしまいます。これを「毛球症」と呼び、さまざまな症状を引き起こしてしまいます。

毛球の作られ方

「毛球は胃の中にたまった毛が固まることでできたもの」と説明しましたが、このことを少し深掘りしてみます。毛球の作られ方について簡単に解説していきますが、「そんなのどうでもいい、対策方法が早くりしたい!」という人はササッと飛ばしてください。

まず猫は、グルーミングと呼ばれる毛づくろいを日に数回行います。これにはストレス解消や自身の被毛を綺麗にするなどの効果などがありますが、同時に被毛を体内に取り込んでしまいます。基本的に取り込まれた毛は、便や嘔吐として排出されます。

しかし、取り込む毛の量が多く、便や嘔吐として適切に排出されないとどうなるでしょう。

毛は水(液体)の中でもまれることでとなります。動物の胃には「胃液」と呼ばれる取り込んだものを消化する「液体」があります。しかし毛は胃液では消化されません。そのため毛が体内に取り込まれると、この胃液という液体の中で毛がもまれ、毛球となっていきます。この時点で嘔吐として排出されれば問題ありませんが、さらに多くの毛が取り込まれていくと毛球はどんどん大きくなり、吐き出せなくなってしまいます。

このように毛球は作られていきます。

話はそれますが、人間はストレスなどにより毛を食べてしまう食毛症と呼ばれる疾患があるそうです。人間も猫と同じで胃の中で毛が消化されないため、体内で塊となります。これにより、毛球症と似たような症状の毛髪胃石症・それによる腸閉塞・髪の毛についた雑菌による胃腸炎などを引き起こしてしまいます。

毛を食べることは習慣になりなかなかやめられないそうですが、もし心当たりのある方は注意してください。

毛球症の症状

ハリボー
ハリボー

そろそろ毛球症の症状を知りたいな。

毛球症になってしまうとさまざまな症状が現れます。胃の中に小さな毛球がある程度だと無症状の場合が多く、嘔吐によって吐き出されます。

しかし毛球が胃の限界量を超えてくると、食欲がなくなりそれに伴い体重が減少するなどの症状が現れてきます。また、うんちをあまりしなかったり餌をあまり食べていないのにお腹がぱんぱんに膨れている場合も毛球症を疑いましょう。

毛球症になると、主に胃の中・腸管・食道に毛球がたまります。この中で最も多い場所は胃の中で、最も重大な疾患を引き起こしてしまう場所は腸管です。

毛球のたまる場所ごとによる症状と疾患について、詳しくは以下の表をご覧ください。

場所\状態 症   状 疾   患
食欲不振
元気がなくなる
体重減少
頻繁の嘔吐
ガス・胃液によりお腹が膨れる
胃食道重積症
胃運動不全症
腸 管 食欲不振
元気がなくなる
体重減少
何も出ない嘔吐(えづき)
腹部の腫瘍
便秘
腸閉塞
食 道 食欲不振
元気がなくなる
体重減少
吐血
食道裂孔ヘルニア
食道運動不全
食道憩室

毛球症の原因

次は毛球症の原因を見ていくよ。

ヒナ
ヒナ

毛球症の大きな原因を一言で説明すると、「体内に溜まった被毛がきちんと体外へ排出されない」です。猫はグルーミングによって取り入れた被毛が塊として胃内に一定量溜まると、自発的に嘔吐することにより体外へ排出します。もしくは塊となる前に腸内へ送り出され、便として排出されます。

上記のように体外へ被毛を排出できれば毛球症にはなりません。つまり毛球症の大きな原因は、繰り返しになりますが「体内に溜まった被毛が体外へ排出されないこと」です。

被毛が排出されない主な原因は、「体内に大量の被毛を取り入れてしまうこと」です。大量の毛が取り込まれると、それだけ大きな毛球ができあがってしまいます。すると嘔吐によって排出できなかったり、腸内を通過できず腸閉塞という病気を発症してしまいます。

大量の被毛を体内に取り入れる原因はさまざまです。

長毛種・被毛の厚いの猫

体内に多くの毛を取り込みやすい猫の条件として、「長毛種で被毛の厚い猫」があげられます。

長毛種の猫は短毛種の猫と比べて、同じ毛の本数を体内に取り込んでも1本が長いため、2~3倍の毛量となります。また、被毛の厚い猫は体内に取り込む毛の量が多くなるため、毛を体内にため込みやすくなります。

長毛種かつ被毛の厚い猫は、被毛の薄い短毛種と比べると「取り込む毛の量が多く、さらに1本あたりの長さが長い」です。こういった猫は、毛球症のリスクが高い猫と言えるでしょう。

ストレスがたまった状態

猫はストレスがたまっていると自分の被毛を必要以上に舐め続けることがあります。普通の頻度の猫と比べて体内に取り入れる被毛の量が多いだけでなく、過剰なグルーミングによる皮膚炎を発症してしまうおそれもあります。(舐性皮膚炎)

この状態が長く続くと、体内に大量の被毛がたまり毛球症を発症してしまいます。

ノミの付着

猫は身体にかゆみを感じるとグルーミングを行います。もし身体にノミが付着していた場合、皮膚のかゆみを緩和するためにかゆい場所をグルーミングします。これは私たちがかゆい場所を「かく」動作と同じです。

これも過剰なグルーミングにつながり、体内に大量の被毛がたまり毛球症へと繋がってしまいます。

年2回の換毛期

猫には年2回、「換毛期」が訪れます。

換毛期とは、季節の変わり目である春と秋に訪れる毛が生え変わる時期のことをいいます。主にダブルコートの猫に訪れるもので、この時期になるとものすごい量の毛が抜け落ちます。

猫の抜け毛は抜けたらすぐに落ちるのではなく、被毛の中に埋まっていきます。抜け毛が被毛に埋もれている状態で猫がグルーミングを行うと、より多くの被毛を体内に取り入れることになります。

セルフグルーミングとアログルーミング

猫はグルーミング(毛づくろい)によって被毛が体内に取り込まれると説明しました。

グルーミングとは、猫が自分の舌で身体を舐める行為のことをいいます。被毛の汚れを取り除きツヤツヤにしたり、自身の体温調整の効果があります。猫の舌はざらざらしており、その舌で被毛を舐めることで毛を体内に取り込んでしまいます。

自分で自分をグルーミングする行為を「セルフグルーミング」と呼びますが、これに対して「アログルーミング」とよばれるものもあります。

アログルーミングとは、猫2匹がお互いの被毛をグルーミングし合う行為のことです。基本的にオスとメス、メス同士がすることが多いとされ、お互いに信頼関係のある猫同士が行います。しかし私の実家で飼っている猫はオス同士なのですが、アログルーミングを行います。信頼関係にあれば性別関係なく行う行為だと思ってください。

お互いの信頼関係の証だったり、ストレス解消にも繋がるアログルーミングですが、もちろん相手の被毛を体内に取り込んでしまいます。

極端な例を言えば、無毛の猫とされるスフィンクスが長毛猫であるノルウェージャンと換毛期にアログルーミングを行うとします。換毛期で抜け毛の多い長毛猫を頻繁にグルーミングすることで、普通なら毛球症とは縁のないスフィンクスでも毛球症を発症してしまう可能性も考えられます。

消化管の疾患

消化管の疾患があると、便や抜け毛が正常に排出されなくなります。それにより、毛球が一箇所に集中してたまってしまい、腸閉塞などを引き起こしてしまいます。

これはまた別の病気になってしまうので、この記事では割愛します。

余談ですが、私の実家の猫は腸閉塞になったことがあります。毛球が原因ではないのですが、「まさかそんなものが?」といったものでした(笑) こちらもまたそのうち記事にしますね。

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